ウォレットとは

2023年5月7日2023年5月8日

「ウォレット（Wallet）」とは、暗号資産を保存・管理するためのソフトウェアやデバイスのことを指します。一般的な銀行口座と同様に、暗号資産を所有するためには、その資産を保管するための場所が必要です。ウォレットは、暗号資産の公開鍵や秘密鍵を保存し、ユーザーが暗号資産を管理するためのインターフェースを提供します。ウォレットには、ホットウォレットとコールドウォレットの2種類があります。ホットウォレットは、インターネットに接続されたデバイスにインストールされ、より便利にアクセスできますが、ハッキングやマルウェアによる攻撃のリスクがあります。一方、コールドウォレットは、オフラインで保管されるため、セキュリティ面で優れていますが、使用するためにはより手間がかかります。

ホットウォレットとは

ホットウォレットとは、インターネットに接続されたオンラインウォレットのことを指します。暗号資産を保管するために作られたデジタルウォレットであり、暗号資産の送受信が容易に行えるため、主に取引所やオンライン決済サービスなどで利用されています。ホットウォレットの特徴は、取引のスピードが速く、利用しやすいことです。ウェブブラウザからアクセスすることができ、スマートフォン用のアプリも提供されています。また、多くの場合、マルチシグ機能や2段階認証などのセキュリティ機能も提供されていますが、ネットワークに接続されているため、オンライン攻撃やハッキングなどのリスクもあります。ホットウォレットは、一時的な保管に適していますが、長期間保管する場合には冷凍ウォレットなどのオフラインウォレットが推奨されています。これは、オフラインのため、インターネットを介して攻撃されるリスクが低く、セキュリティが強化されるためです。

コールドウォレットとは

コールドウォレットとは、インターネットに接続されていないオフラインのデジタルウォレットのことを指します。主に暗号資産を長期的に保管するために使用され、セキュリティの高さからオフラインウォレットとも呼ばれています。コールドウォレットの主な種類には、ハードウォレットとペーパーウォレットがあります。ハードウォレットは、USBデバイスなどのハードウェアに暗号化された秘密鍵を保存しており、物理的なアクセスが必要であるため、オンライン攻撃やマルウェアによるリスクが低いという特徴があります。ペーパーウォレットは、秘密鍵が紙に印刷されたものであり、オフラインで保管するため、セキュリティの高さが求められる場合に使用されます。コールドウォレットは、インターネットに接続されていないため、オンライン攻撃やハッキングなどのリスクが低く、セキュリティが強化されています。ただし、取引のためには、一時的にホットウォレットなどのオンラインウォレットに移す必要があるため、取引の際にはセキュリティに注意が必要です。

ウォレットの種類

暗号資産の取引に使うウォレットには、以下のような種類があります。取引には適したウォレットを選ぶことが重要です。取引頻度や保有資産の量などに応じて、ウォレットを選択する必要があります。

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットは、暗号資産を保管するために設計された特別なデバイスです。ハードウェアウォレットは、オフラインで安全に保管され、インターネットに接続しないため、ハッキングやマルウェア攻撃から保護されます。

ソフトウェアウォレット

ソフトウェアウォレットは、インターネットに接続されたデバイスにインストールされるソフトウェアです。ソフトウェアウォレットは、デスクトップ、モバイル、またはウェブベースの形式で提供され、暗号資産を保管するために使用されます。ソフトウェアウォレットは、オンラインでアクセスできるため、便利ですが、ネットワークに接続されるため、セキュリティリスクがあります。